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読書記録
Try "random".

“この特別な問い(時間の起源)に関しては、かなり奇妙なことに、たいていの人が、「ずっとそんなふうだった」ということで、すっかり満足しているように見える。つまり、宇宙の起源をどこまでも永遠に遡れると考えること自体に、困難を感じていないのである。
なぜ、困難を感じないのか。
それは…この章の始めに、地球を支えるために、「亀がどこまでも下の方に続いているとしか、考えられないでしょ!」と言い張った老女の話を紹介した。亀がどこまでも無限に積み重なっているだなんて、とうていありえない、とたいていの人は思うだろう。説明の名前にも値しない、と。だったらどうして、因果関係がどこまでも無限に積み重なっている、という説明にこれほど満足していられるのか。今日の宇宙は昨日の宇宙の背中に乗っていて、昨日の宇宙はまたその前の日の宇宙の背中に乗っている、だなんて。
どこまでいっても宇宙は宇宙なんだよ!”

エドウィン・アボット・アボット 「フラットランド」

イアン・スチュアートによる注釈(ジャック・コーエンとの共著『現実が作り上げた虚構』からの引用)

冨永星訳 日経BP社 2009年

─数学者たちは、無限のぬらりくらりとした性質をはるかによく理解しているから、たとえ宇宙が常に存在していたとしても、宇宙が突然どこからともなく(あっという間に)現れた場合と同じように、なんらかの説明が必要だと感じている。数学者が、永遠に回帰し続ける系に関して、「なるほどね。で、その系全体はいったい全体どこからきたんだ?」とたずねることは、まったく理にかなっている。無限とは、乗り越えられない柵ではなく、再帰的な過程についての考え方を要約した呼び名に過ぎないのである。