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読書記録
Try "random".

“クォークは中性子と陽子を作るように結合した。中性子はアップ・クォーク一つとダウン・クォーク二つ、陽子はアップ・クォーク二つとダウン・クォーク一つからできている。クォークは、グルーオンの交換によって伝達される強い力で相互作用をする。陽子や中性子の縁は鋭くない。クォークの引力によって呼び戻される前に、グルーオンは少しばかり外側へはみだしている。陽子や中性子からわずか外にはみだしたグルーオンは、今度はほかの陽子や中性子に引力を及ぼす。この残った強い力が、陽子・中性子を原子核の中につなぎ止めておく核力である。核力は多くの原子核、一個から九十二個の陽子といろいろな数の中性子、を一つに保っておくに足る十分な強さである。一つの陽子が核の中の他の陽子から受ける電気的斥力は、陽子の数と共に増大し、九十二個以上の陽子については不安定になる。これが天然に存在する化学元素が九十二しか存在しない理由である。光子によって伝達される電磁力は、電子を核に結びつけて原子(化学元素の原子)を作る。原子の外側には電磁的残留力が働き、原子を結びつけて分子にする。(すぐ前に述べたように、強い残留力が陽子と中性子の間に働くのと類似している。)原子と分子は、岩や細胞や、私たちのまわりの世界のすべてのものを作る。私たちの世界の驚くべき複雑さと多様さと構造は、すべてこの簡単な基礎の上に建っている。”

ゴードン・ケイン 「スーパーシンメトリー 超対称性の世界」

2章 粒子物理学の標準模型

藤井昭彦訳 紀伊国屋書店 2001年