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Try "random".
ウスペンスキーは、1908年の著書「第四の次元」で次のように述べている。
「われわれの世界には次元は三つしかないが、第四の次元が存在するとすれば、それはすなわち、われわれが真に実在するわけではなく、たかだか誰かの想像力のなかに存在するにすぎず、われわれの思想や感情や経験はすべて、ほかのもっと高い存在の頭のなかで起っているにすぎない、ということを意味している・・・・・・。この世界全体が、その高い存在の思い描いた人工的な世界に過ぎないのだ。
この説に賛成したくないのなら、われわれ自身が四次元のなかに存在しているということを認める必要がある。・・・・・・心霊主義者たちが主催する降霊会に姿を現したり現さなかったりする霊魂だけが四次元に存在している、と考える必要はないのだ。われわれ自身が四次元に存在しており、第三の次元にはわれわれの一面のみ、つまり、われわれの存在のごくわずかな一部が向き合っているにすぎないと、そう考えるに足るもっともな理由がありそうなのである。」
ウスペンスキーは1912年に刊行した「ターシャム・オルガヌム」で、こうつけ加えている。
「われわれが、四次元の世界における自分を見たり感じたりするようになれば、三次元の世界は実は存在しておらず、かつて存在したためしもなかったということがわかるはずだ。三次元世界とはすなわち、われわれの想像力が作り出したもの、幽霊の群れ、目に見える幻想、妄想、─どう呼んでもかまわないが、とにかく現実ではないもの─なのである。」
フョードル・ドストエフスキーが1879年から1880年にかけて書いた「カラマーゾフの兄弟」の第5編第3節の、イワン・カラマーゾフが高次元と非ユークリッド幾何学と神の存在が結びつくのではないかと考える場面には、ごく短くではあるが、ウスペンスキーの影響がかいま見られる。(※)
”エドウィン・アボット・アボット 「フラットランド」
イアン・スチュアートによる注釈
冨永星訳 日経BP社 2009年