May 2011
16 posts
ロンドンにあるナショナル・ギャラリーは人気(ひとけ)がなく、その偉大な作品はウェールズのマノッドの石切り場の地下にあった。テート・ギャラリーは砕けたガラスで一杯だ...
– ロバート・M・エドゼル 「ナチ略奪美術品を救え─特殊部隊『モニュメンツ・メン』の戦争」
第3章「武器をとれ」
高儀進訳 白水社 2010年
──ところで、フィリップ君、君はいわゆる良いお母さんをもつほど好運でしたか?...
– マルグリット・ユルスナール 「東方綺譚」
「死者の乳」
多田智満子訳 白水社 1980年
ライヤール:ランボーの「人生を変える」とマルクスの「世界を変革する」ということが一つの同じことを意味しなくてはならない、とあなたもブルトンのようにお考えですか?
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– ジョアン・ミロ ジョルジュ・ライヤール 「ミロとの対話─これが私の夢の色」 12章 「コロンブス以前の卵」 朝吹由紀子訳 美術公論社 1978年
アトスでは中世このかた、たぶん魂の質は別として、何ひとつ変っていない。編髪と髭を垂らした六千人の修道士が、自分らの信仰篤い保護者たる何世紀も昔におそらく滅んでしま...
– マルグリット・ユルスナール 「東方綺譚」
「マルコの微笑」
多田智満子訳 白水社 1980年
──おまえは死んだと思っていたよ。
──先生が生きておられますのに、どうしてわたしが死ねましょう。...
– マルグリット・ユルスナール 「東方綺譚」
「老絵師の行方」
多田智満子訳 白水社 1980年
劇場での大喝采は、しばしばひとつの母音にまとまってゆく。おなじことは、劇場でのスキャンダルについてもいいうる。それを表明するための手段自体が、母音に同調しているの...
– エルンスト・ユンガー 「言葉の秘密」
「母音頌」
菅谷規矩雄訳 法政大学出版局 1968年
ライプニッツは、純然たる音符にもとづく言語が可能だとおもっていたし、ヴィコの仮説では、原初の言葉は、歌のなかの母音からつくられたという。そのような言語があったとす...
– エルンスト・ユンガー 「言葉の秘密」
「母音頌」
菅谷規矩雄訳 法政大学出版局 1968年
ミロ:ダリは頭が切れるのに、性格がそれにともなっていません。人間的なある力に欠けています。ああ、私は彼の絵には興味を持っていました、ある時期まではですが。そのうち...
– ジョアン・ミロ ジョルジュ・ライヤール 「ミロとの対話─これが私の夢の色」
6章 「純粋さに限りなく近づくこと」
朝吹由紀子訳 美術公論社 1978年
以下の省察を母音へのささげものとしよう。
これらのひびきを子音とくらべてみると、まずそこに宿っている精妙にして移ろいやすい生命がきわだってくる。...
– エルンスト・ユンガー 「言葉の秘密」
「母音頌」
菅谷規矩雄訳 法政大学出版局 1968年
頭の混乱した錠前屋のドレクスラーが核となり、酔いどれ詩人エッカルトが”精神的”基盤のなにがしかを提供し、変人経済学者フェーダーがイデオロギーらしきものを持ち込み、...
– ウィリアム・L・シャイラー 「第三帝国の興亡 1─アドルフ・ヒトラーの台頭」
第2章 「ナチ党の誕生」
松浦怜訳 東京創元社 2008年
April 2011
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子供向きの見世物に夢中で、ばかにせずに人形劇を見にゆき、「お子様劇場」の上演は欠かさなかった。それでも、デュフレーヌ夫人と、子供も連れずに大人だけでそうしたところ...
– ミシェル・レリス『レーモン・ルーセル ――無垢な人』(1987)
岡谷公二訳、ペヨトル工房(1991)
車で旅行をする時、彼は、風景はそっちのけで、読書をしていた。丸々一冊は持ってゆかず、一部のページを破って、ポケットにつっこんでいったのだが、それは、何を読んでいる...
– ミシェル・レリス『レーモン・ルーセル ――無垢な人』(1987)
岡谷公二訳、ペヨトル工房(1991)
January 2011
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日時計は、人間に尺度の尺度をあたえるもの、人間の時間計算の源泉をなすものであるにもかかわらず、他のあらゆる時計と比較して人間的性格のもっとも少ない時計である。他の...
– エルンスト・ユンガー 「砂時計の書」
「時計と時間」3章「日時計」
今村孝訳 人文書院 1978年
December 2010
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「あの惨めな生き物を見るがいい。あの点は、わたしたちと同じように生きている。だが、次元を持たぬ深淵に閉じこめられているのだ。生き物自身がその世界であり、宇宙だ。自...
– エドウィン・アボット・アボット 「フラットランド」
10章「スフィア氏が、夢のなかでわたくしを励ました顛末」
スフィア(ポイントランドの王に関して)
冨永星訳 日経BP社 2009年
この特別な問い(時間の起源)に関しては、かなり奇妙なことに、たいていの人が、「ずっとそんなふうだった」ということで、すっかり満足しているように見える。つまり、宇宙...
– エドウィン・アボット・アボット 「フラットランド」 イアン・スチュアートによる注釈(ジャック・コーエンとの共著『現実が作り上げた虚構』からの引用) 冨永星訳 日経BP社 2009年
...
クォークは中性子と陽子を作るように結合した。中性子はアップ・クォーク一つとダウン・クォーク二つ、陽子はアップ・クォーク二つとダウン・クォーク一つからできている。ク...
– ゴードン・ケイン 「スーパーシンメトリー 超対称性の世界」
2章 粒子物理学の標準模型 藤井昭彦訳 紀伊国屋書店 2001年
われわれの空間上への四次元の図形の射影は、三次元の影である(『ジュフレ四次元の幾何学』、一八六ページ、最後の三行を見よ)
– マルセル・デュシャン全著作
ミシェル・サヌイエ編 北山研二訳 未知谷 1995年
※※
ウスペンスキーは、1908年の著書「第四の次元」で次のように述べている。
...
– エドウィン・アボット・アボット 「フラットランド」 イアン・スチュアートによる注釈
冨永星訳 日経BP社 2009年
おまえたちが立体と呼んでいるものには、じつは厚みがない。そして、おまえたちが空間と呼んでいるものは、じつは大きな平面にすぎない。おまえたちには外側しか見えないもの...
– エドウィン・アボット・アボット 「フラットランド」
17章「スフィア氏が、言葉では成しえなかったことを行動で成さんと試みた顛末」
冨永星訳 日経BP社 2009年
November 2010
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望遠鏡でひもを見ることほど劇的に問題に決着をつけるものはない。やや空想的かもしれないが、私はひも理論を確証するシナリオとして、気に入っている。
– 1998年3月4日のエドワード・ウィッテンへのインタビュー
ブライアン・グリーン 「エレガントな宇宙 超ひも理論がすべてを解明する」
第9章「ひも理論の証拠は実験でつかめるか」
「典型的なひもの大きさはプランク長さだが、もっとエネルギーの大きいひもはずっと大きくなりうる。実際、ビッグバンのエネルギーは巨視的な大きさのひもをいくつか生み出すのに十分なものだったはずだ。そういうひもが宇宙の膨張で天文学的規模にまで大きくなっているかもしれない。」(本文)
林一・林大訳 草思社 2001年
理論を組み立てている間は、発展状態が不完全なので理論から導き出される詳しい実験結果を評価することができないことが多い。にもかかわらず、物理学者は未完成の理論をどち...
– ブライアン・グリーン 「エレガントな宇宙 超ひも理論がすべてを解明する」
第7章「超ひもの『超』の意味」林一・林大訳 草思社 2001年
October 2010
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あの最初のキリスト教教育は私に、勿論この世に対する嫌悪ではないが、この世の現実に対する不信を教え込んで、私をこの世界からもはやどうしようもないまでに引き離してしま...
– アンドレ・ジッド 日記 1929年7月28日 新庄嘉章訳 小沢書店 1999年
September 2010
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TW(トゥオンブリ)の作品は書(エクリチュール)である─と、別の人々はいみじくもいった─。いくらか書道と関係がある。しかし、この関係は模倣関係でも、影響関係でもな...
– ロラン・バルト 「サイ・トゥオンブリ または 量ヨリ質」
「美術論集」
沢崎浩平訳 みすず書房 1986年
May 2010
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たいていのひとは愛と賞賛のために生きている。しかしわれわれは愛と賞賛によってこそ生きるべきなのだ。もしなんらかの愛がわれわれに示されるならば、われわれは全然それに...
– オスカー・ワイルド 「獄中記」
オスカー・ワイルド全集6
西村孝次訳 青土社 1988年
西欧社会において、芸術は万人のものとは言い難く、芸術がその条件として内包している選別性ゆえに、その生産は限られた数にとどまっている。この点に関して芸術は、言語活動...
– ユベール・ダミッシュ 「雲の理論 絵画史への試論」
Ⅲ 統辞論的空間
2章「表象再現の文字言語」
松岡新一郎訳 法政大学出版局 2008年